ギャラリー
北海道への移住を支える自立した住まい
DATA
北海道東川町・Yさん宅n家族構成/本人50代、弟40代n構造規模/木造(在来工法)・2階建てn延床面積/200.02㎡(約60坪)(カーポート・物置含む)n<主な外部仕上げ> 屋根/アスファルトシングル、外壁/トドマツ板張、建具/玄関ドア:木製断熱ドア、窓:木製サッシ(トリプルガラス)n<主な内部仕上げ> 床/トドマツ無垢板、壁/プラスター 藁練込、天井/トドマツ板張n<断熱仕様 充填断熱+付加断熱> 基礎/FP(B3)100㎜打込、土間コンクリート下/FP(B3)100㎜、壁/高性能グラスウール24㎏105㎜+105㎜、屋根/高性能グラスウール24㎏140㎜+140㎜n<暖房方式> パネルヒーター・薪ストーブ
COMMENT
東海地方から東川へ移住されるというお話をいただき、寒さ厳しい上川地方の冬でも暖かく豊かに暮らせる家を一緒につくりました。お施主さんには私たちが常に取り組んでいることに共感していただいていたので、遠距離でしたがスムーズに計画が進み、完成後の大停電も何事もなく過ごすことができました。nn少ないエネルギーで冬・夏ともに快適に過ごすために高断熱・高気密は必須です。熱源はLPGと薪ストーブの二本立て。特に薪ストーブで建物全体が温められるように計画し、現に厳寒期でも薪ストーブを焚くとセントラルヒーティングは稼働しません。停電時もガスコンロは問題なく使えます。n住環境において換気計画は最重要であるため、設計では室内で空気がよどまぬよう徹底的に考えます。nn室内はトドマツを床や階段、天井に用い、壁はワラ練り込みのプラスター仕上げとしました。つるつる、ピカピカしない自然素材ならではの質感が、ストレスを感じず化学物質過敏症も予防します。物質的安全性だけでなく、目や肌から入る刺激として、安心や安らぎを感じるものを選択することが大切です。