ギャラリー
北海道から京都へ引き継がれる暮らし
DATA
京都府京都市・Kさん宅n家族構成/夫婦30代、子ども1人、両親n構造規模/木造(在来工法)・2階建てn延床面積/162.32㎡(約49坪)n<主な外部仕上げ> 屋根/ガルバリウム鋼板、外壁/スギ板張、建具/玄関ドア:木製断熱ドア、窓:木製サッシ(Low-E・ペアガラス+単板ガラス)n<主な内部仕上げ> 床/スギ材 一部畳敷、壁/藁入SSプラスター左官、天井/1F:構造現し(合板+梁現し) 一部藁入SSプラスター左官・2F:合板+胴縁材張n<断熱仕様 充填断熱> 基礎/ビーズ法ポリスチレンフォーム保温板100㎜、基礎下/ビーズ法ポリスチレンフォーム保温板50㎜、壁/高性能グラスウール16㎏105㎜、屋根/高性能グラスウール16㎏240㎜n<暖房方式> エコジョーズ セントラルヒーティング
COMMENT
1995年にご両親の依頼で北海道に住宅を建てたご縁で、21年後に息子さんであるKさんから京都での建築依頼を受けるという、とても長く貴重なお付き合いのお宅です。ご両親と一緒に暮らすための二世帯住宅としてプランを進めました。nn夏は暑く冬は寒い京都で、季節を問わず快適に暮らしたいというご要望もあり、断熱・気密は北海道の仕様に準じています。夏の湿度が高いエリアでは北海道の仕様は向かないという人もいますが、冷房で冷やし過ぎない限り逆転結露も起きません。断熱性能が高くて悪いことはないのです。加えて、日射遮蔽と通風をいかにきちんとするかが大事なのです。nn1階の親世帯は木部をオイルステインで濃い茶色にして落ち着いた雰囲気に。2階の子世帯は木の色を生かして明るい空間に。どちらもほぼ同じ間取りですが、印象の全く異なる二世帯を1階の和室がつなぐプランとしました。庭の木々の成長を楽しめるダイニングの大きな窓は、日射を遮蔽しながら外気の影響も少なくなるように、ツー+ワン(2+1)と呼ばれる北欧の高断熱木製サッシを採用しています。断熱と日射のコントロール、通風の工夫で一年中暑くも寒くもない家となりました。