ギャラリー
オープンな空間の中に見えない境界をつくる
DATA
岩手県花巻市・Sさん宅n家族構成/夫婦40代、子ども3人n構造規模/木造・平屋建てn延床面積/120.91㎡(約36坪)n<主な外部仕上げ> 屋根/アスファルトシングル、外壁/スギ材(荒木+オリンピックステイン塗)、建具/玄関ドア:木製ドア、窓:木製サッシ(Low-E・トリプルガラス・アルゴンガス入)n<主な内部仕上げ> 床/SPF 2×8材、壁/SSプラスター+藁入、天井/スギ材(オリンピックステイン塗)n<断熱仕様 充填断熱+付加断熱> 基礎/スタイロフォーム(3種)75㎜、壁/グラスウール24kg100㎜+50㎜、屋根/グラスウール24kg200㎜n<暖房方式> パネルヒーター
COMMENT
北上川沿いの高台に位置する200坪の土地。クライアントご夫妻は雄大な流れを俯瞰する立地条件を生かし、平屋という選択をしました。アプローチはあえて長くとり、「雑木林を通って家に入る」というストーリーで植栽や敷石を配置しています。nn室内はLDKと主寝室、子ども部屋というシンプルな構成。平屋は階段を必要としない分空間は広く取れますが、個のスペースはつくりにくいため、プライバシーが適度に守られるようにいくつかの境界をつくっています。ダイニングとリビングに段差をつけることで目線を変えたり、配置をずらしたり目線の先に柱を置いたり、オープンでありながらも緩やかに仕切られるようにプランしています。nnビス留めの床や麻フェルトを張った天井、レンガを積み上げたキッチンの壁に、大工の手刻みによるカウンターや家具類など、いつものことながらできるだけ既製品を使わない家づくりをしています。