今から3年前に、当時名前も知らない町の若い酪農家の依頼で広大な土地での住宅設計が始まりました。近い町で評判の工務店に、昨年春施工を前提で見積依頼。ところが予算の倍近い3000万オーバーということで断念。そこでフーム物件の施工経験の豊富な旭川の工務店にダメもとで相談、設計、積算調整で予算に近い金額で受けていただきました。昨年秋に基礎着工、冬の間にしっかり準備をしてこの春無事に棟上げにこぎつけました。
主要な構造材は十勝産のカラマツ無垢材を半年ほど前から製材工場で乾燥、ストックしてもらい今回組みあがりました。カラマツ材は乾燥時に狂い、割れが激しく、難しい材料ですが、新たな乾燥法が確立され、開発段階からフームもかかわっておりました。
赤みの強いのがカラマツの梁材で150*330の特寸サイズです。
北海道にいても道産の木材を使いたいように使うのはなかなか難しく、私たちはこれまでの活動を通じて信頼できる仲間が徐々に集まり、何と使いたい材料や生かす職人たちとパイプができてきました。
大工さんはじめ、みな旅館に泊まり込みでのハードな仕事ですが、楽しみながら無事に完成することを願っております。