ボランティアで盲導犬の育成をサポートする活動をしているご夫婦と2匹の犬が暮らす住まい。イメージは欧米の田舎に建つ羊小屋のような素朴な家。犬も心地よく暮らせるよう、滑らない柔らかな木の床、上り下りしやすい蹴上げの低い階段、奥行きのある土地の形状を生かし、犬が自由に走り回れる裏庭と、家の中から庭へのスムーズな動線、出入り口を設けることを要望されていました。人も犬も無理なく暮らせるプランを提案しました。nnキッチンにはレンガや木を使っています。自然素材はデリケートで扱いが難しいと思われがちですが、レンガ壁はほこりを払う程度で問題なく、普通に使っていれば油はねはありますが、油を吸い込んでさらに味わい深い色になります。浴室も木部や浴槽を都度、水分をしっかりふき取ったり換気に気を配るだけで、新築当時の美しさを保てます。床も同様に、ノーワックス、オイルステイン仕上げの無垢材フローリングを採用しています。犬たちが走って爪痕がたくさんついても、それもまた良い風合いとなります。